2020年10月に見た映像作品で特に楽しんだものを3つ紹介します。
『バチェロレッテ・ジャパン』(AmazonPrimeビデオ)
※ネタバレがあります。
今度は女が選ぶ番!あの『バチェラー』の男女逆転版、『バチェロレッテ』がついに配信決定!1人の独身女性を、職業、年齢、容姿、性格もさまざまな17人の男性が奪い合う婚活サバイバル。
女は男をどう選び、男は自分をどう見せるのか。
初代バチェロレッテは、規格外セレブにして現代的な強さと美しさを兼ね備えた福田萌子。
豪華でロマンチィックなデートや国内外での旅を通じて、パートナーとなる男性を選び抜きます。
参加者たちの運命を決めるのは『バチェラー』と同様、各エピソードの最後に行われるローズセレモニー。
バチェロレッテからバラを渡されなかった男性はそこで脱落、その場で番組を去ります。
バチェロレッテの心を奪い、最後のバラを勝ち取るのは、一体どんな男性なのか?
アマゾンプライムの人気の恋愛バラエティ番組『バチェラー』の男女逆転バージョンです。
一人の女性を巡って男たちが争うという仕組み。
これまでのバチェラーシリーズは女性同士のドロドロの展開が面白くて観ていたので、男女逆転バージョンへの期待は当初低かったです。
男同士がドロドロになる展開ってあまり想像できないですからね。
しかし、終わってみれば、これまでのシリーズで一番楽しめたかもしれません。
物議を醸す終わり方なので、いろんな批判があるみたいですが・・・。
バチェロレッテの女性の方には、終始魅力を感じず、いかにも同性(女性)から嫌悪感を抱かれないタイプの人だなあと見ていました。
しかし、バチェロレッテとしての役割を全うしており、自分がどういう選択をしたら番組としてうまく成立するのかを考えている人だと評価していました。
男性の選び方は割と正当性があって、残った男性陣の魅力がだんたんと発揮されたことで、面白い番組になりました。
杉田さん、コウコウさんの2人は非常に魅力的な男でしたね〜!
特に杉田さんの真っ直ぐに想いを伝える姿勢には、グッとくるものがありました。
男同士は見ててイヤな争いはなく、やっぱり友情というか仲間意識で「お互い正々堂々頑張ろう」って雰囲気がありましたね。
「女のドロドロした展開が最高じゃん」と思っていたら、男同士の真っ直ぐな争いのほうが面白いかもという意外な発見でした。
最終話に関しては、驚きが多かったんですが、ずっとバチェロレッテには違和感を感じていたのでそれが露呈されたなあと感じた面も。
アマゾンの評価を見ていると、最終話前まで高評価ばかりでしたが、最終話で評価が一転しましたね。
僕はバチェロレッテの方は、他人に対して自分をどう見せるのかを常に意識していて、非常に人工的な印象を抱いていました。
喋り方、語尾(村上春樹の小説に出てくる非実存的な女のような言い回し)、食べ物を出されたときのリアクションなどなど。
見せ方を熟知しているなー、とある意味関心し、人工的であるがゆえに個人的には魅力を感じませんでした。
結果的に、バチェラー3に引き続きの問題作という扱いになるのでしょうが、僕は予想以上に毎週楽しみにしていました。
次のシリーズも期待したいです。
『女子メンタル』(フジテレビ)
10月24日(土)、フジテレビの特番として放送された『まっちゃんねる』の1コーナーです。
アマゾンプライムのドキュメンタルのアレンジバージョンです。
ドキュメンタルは芸人が、密室で参加者同士が笑わせ合い、最後まで笑わなかった者が勝利者となるものです。
今回は、女タレント7人が同じことをやっているという攻めた番組。
参加者は、朝日奈央、ファーストサマーウイカ、ゆきぽよ、峯岸みなみ、松野明美、浜口京子、金田朋子の7人。
期待していなかったんですけど、これにはめっちゃ笑いました!!
ドキュメンタルシリーズでも上位に来るレベルですね。
参加者みんなが攻めてましたし、女性はなかなか笑わず、我慢している姿も面白かったですね。
個人的には、浜口京子がもうツボすぎて(笑)
このシーンの流れは何度見ても吹き出してしまいます。

『シングルマン』(Netflix、U-Next)
あのファッションブランドで有名な「トム・フォード」の監督デビュー作。
2009年の作品。
トム・フォードが監督していた『ノクターナル・アニマルズ』が比較的気に入ったので、デビュー作をマイリストに入れていました。
1962年のキューバ危機下にあったロサンゼルス。
長年の同性愛の恋人だったジムを8ヶ月前に交通事故で失い、生きる価値を見失っていたイギリス人の大学教授ジョージはピストル自殺を企てる。
大学のデスクを片付け、弾丸を購入。
「ネクタイはウィンザーノットで」と遺書をしたため、準備を進める。
しかしジョージの教え子、ケニーがジョージにゆっくりと近づいていく。
ファッションデザイナーだけあって、圧巻の映像美です。
色彩、カメラワークへのこだわりが感じられます。
出演者の服装はもちろんですね。ネクタイの結び目から、シワの1つとっても完璧主義な姿勢がよくわかります。
内容としては、LGBTQをテーマに扱い、日常の切り取り方次第で見えてくる光の量が違うということを淡々ですが、丁寧に描いています。
コリン・ファース、ジュリアン・ムーアといった名優の演技が世界観をさらに引き立てます。
繰り返して観たい映画ですね。
その他見た動画
映画は、Netflixのドキュメンタリー『監視資本主義』、ボン・ジュノの『オクジャ』、谷崎潤一郎原作の『富美子の足』あたり。
ドラマでは、タラレバ娘の2020年バージョンもやってましたね。
相変わらず楽しめました。
日本版24も観ています。
なかなかキツイですけど、もうしばらくは観るつもりですね。
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