『フリー:<無料>からお金を生みだす新戦略』を読んだ感想【ネットビジネスにおける必読書】

読んで良かった本

2009年に販売されたクリス・ アンダーソンの『フリー:<無料>からお金を生みだす新戦略』を読みました。

クリス・ アンダーソンは、「ロングテール」、「フリーミアム」などネット時代のキーワードを数々生み出した人。

この本は10年ほど前のベストセラーで、どのようにして「フリー(無料)」から収益を生み出していくのかをさまざまな例を用いて、そのメリットを示しています。

オススメ度 6/10

だび
だび

You Tubeが収益化にうまくいっていないこと、P2Pソフトの話など時代を感じさせる内容もありますが、「○○日間無料」、Pro版の購入者からお金をもらうことなど現在主流になっているマーケティングの基礎を学べます。

この本は、『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた(永井孝尚)』で紹介されていた1冊です。(書評はこちら

Kindle版が安くてオススメです。

この本の章立てにについて

第1章 フリーの誕生
     無料とは何か?
第2章 「フリー」入門
第3章 フリーの歴史
第4章 フリーの心理学
     デジタル世界のフリー
第5章 安すぎて気にならない
第6章 「情報はフリーになりたがる」
第7章 フリーと競争する
第8章 非収益化
第9章 新しいメディアのビジネスモデル
第10章 無料経済はどのくらいの規模なのか?
第11章 ゼロの経済学
第12章 非貨幣経済
第13章 (ときには)ムダもいい
第14章 フリー・ワールド
第15章 潤沢さを想像する
第16章 「お金を払わなければ価値のあるものは手に入らない」

この本の著者「クリス・ アンダーソン」について

※アマゾンの著者紹介からの抜粋です。

『ワイアード』誌編集長。

「ロングテール」という言葉を2004年に同誌上ではじめて世に知らしめ、2006年に刊行した同名の著書『ロングテール──「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』(早川書房)は世界的ベストセラーとなる。

2007年には米『タイム』誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選ばれている。

ロス・アラモス研究所の調査員を務めたあと、世界的科学雑誌である『ネイチャー』誌と『サイエンス』誌に6年間勤務。

その後、英『エコノミスト』誌の編集者としてロンドン、香港、ニューヨークで7年間テクノロジーからビジネスまで幅広い記事を扱い、また1994年には同誌のインターネット版を立ち上げる。2001年から現職。以来同誌を全米雑誌賞のノミネートに9度導き、2005年、07年、09年に最優秀賞(General Excellence)を獲得している。

この本をおすすめしたい人

  • ネットでのビジネスを考えている人
  • 現代のマーケティングを勉強したい人
  • GoogleやFacebookなどの収益の源に興味がある人

この本の概要、あらすじは?

現在のデジタル社会では、フリー(無料)の情報、ソフト、サービスで溢れています。

なぜフリーはこんなに生み出されているのか、その理由や収益の仕組みを解説しています。

デジタル以前の社会は、商品棚に置けるだけの商品しか保持できていませんでした。
しかし、インターネットによってコストが限りなくゼロに近づく社会では、商品棚には無限のように商品を置くことができます。

この状態で商品を手にとってもらうには、フリーを活用すべきなのです。

ある物をタダであげることによって、別のものの需要を掘り起こす必要ができます。

なぜなら、値段が付くことで人は選択を迫られます。人は損をしたくないので、値段がついていることは、やめるための強力な動機になります。

しかし、タダならば、そんなことはなく、ずっと簡単に決断できます

タダにすることで手にとってもらうことの障壁を低くします。
収益は、これまでと違う視点から生み出すことが求められます。

それが、GoogleやYouTubeの広告術ですし、体験版、より性能がいいアプリのPro版、30日無料体験といった手法です。

フリーの問題点

フリーを称賛するのみではなく、その問題点も指摘しています。
悪い影響の1つとして、タダで手に入れたものには注意を払わないということ。

大切にしないため、暴飲暴食、考えなしの消費、ムダ、罪悪感、貪欲さを助長します。

これは、経験がある方が多いのではないでしょうか?

お金を払った本のほうが頭に入る気がするとかありますよね。

まとめ:デジタル時代のマーケティング手法「フリー」

デジタル自体には、これまでの広告戦略とは違った手法が必要になります。

デジタル商品のコストはほとんどかからないため、それを活かしたフリーで攻めるべきなのです。

これまでとは発想を大きく転換して、収益源を探らなければなりません。

だび
だび

行動経済学と親和性が高い手法であると思いました。

現在のマーケティングの基礎がこの本には描かれています。

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