2020年に読んで人生のためになった本5選

読んで良かった本

今年は1年間で計82冊の本を読みました。

2020年に読んで良かった本は数え切れませんが、特にお気に入りの本を5つ選びます。

『世界標準の経営理論』入山章栄 著

入山氏のこの本は、経営学の理論が多角的かつ体系化されてまとめられています

辞書のような分厚さですが、非常に噛み砕いた説明がなされているため、意外とあっという間に読み切ることができました。

この本はずっと手元に置きたい1冊です。

ビジネスで迷った時など、理論に立ち返って問題点を整理するのに役立ってくれました。

『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』佐藤優 著

佐藤氏の本はよく読んでいるのですが、代表作と言えるこの本は今年になって初めて読みました。

出版されたのは、2007年。

外務省勤務時代の「鈴木宗男事件」にまつわる話の裏側を暴いています。

国策捜査を巡る著者の体験を著した傑作ノンフィクションです。


国家権力の強大さと個人の無力さ、組織の硬直性とドロドロとした裏側が垣間見えます。

国策捜査という国家権力発動がされた時は、どんな事情であっても逮捕から逃げることができないという怖さを知るとともに、国策捜査というロジックが発動される時の社会変動を注視しなければならないと思いました。

『人新世の「資本論」』 斎藤幸平 著

資本論以降のマルクスの新たに読み直すことによって、現在の資本主義の問題点(地球環境問題等)を乗り越えるために必要とされる理論を体系化しています。

現在の問題点を鋭く指摘し、非常に新鮮な考え方で対抗策を提示しています。

個人的にモヤモヤしていた諸課題をスッキリさせてくれる理論だったため、面白くてあっという間に読みました。

今読むべき1冊と言えるでしょう。

1月の「100分 de 名著」がマルクスの資本論であり、斎藤氏が解説するようなので非常に楽しみにしています!

『勉強の哲学 来たるべきバカのために』千葉雅也 著

フランス現代哲学を専門にする著者による、勉強哲学本。

我々が勉強することによって何が得られ、また喪失するのかを明らかにします。

この本はもっと早めに読みたかった!

フランス現代哲学と聞くと難しそうですが、そんなことはありませんでした。

勉強によって深められる能力としてのアイロニーとユーモアをそれぞれツッコミ、ボケと言い換えたり、深く勉強することはノリが悪くなることと表現したり、かなり読みやすい工夫がなされています。

なぜ勉強しているんだろう、漫然と勉強している方にオススメしたい1冊です。

『サカナとヤクザ: 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』鈴木 智彦 著

ヤクザ関係の本を出している鈴木氏ですが、今回は漁業との絡みを暴いています。

知られざる社会の裏側を見せてくれる1冊です。

暴力団と築地市場、アワビ密漁問題、ウナギの香港台湾マフィアなど日本の漁業と裏社会との密接な状況が明らかになります。

我々が当たり前のように買って食べている海産物が、裏社会の資金に流れている事実に驚愕します。

漁業というのはかなり法的に曖昧な部分が多すぎると言われていますが、この本を読むとやっぱりそうなんだと思うとともに、改善することの困難さを痛感します。

2020年は充実した読書年でした

2020年は、これまでの中でも多くの本を読んだ年だったと思います。

ブログでの発信を始めたことが1つ目の理由で、もう1つは、寝る前の読書を習慣化しようとしたことがあります。

毎日実施はできていませんが、疲れているときであっても寝る前に10分なり読書するようにしています。

このおかげでこれまでなかなか読み進めることができなかった経営学、社会学系の本も少しずつ読むことができました。

ただ、読んだ本以上に読みたい本を購入し、積読本が溜まっている状況です(汗)

来年も少しずつ自分の勉強のため、リフレッシュのために読書を続けていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました